SIerとWeb系でのエンジニアの残業

開発スピードを求められ、納期に追われながら働くことになりやすいのはエンジニアの特徴である。結果として残業に追われがちで、体力や気力が続いているうちは納得できてもだんだんと辛くなってしまいやすい。エンジニアの転職理由にも残業にかかわるものが多く、SIerでは特に残業が長いことが不満に思われていることがよくある。
それに対してWeb系ではあまり残業がないと言われているものの、あくまで比較論であって残業ゼロの現場はほぼないに等しい。納期がある仕事をしている以上、運良く開発が予定通りに進んだ場合を除けば残業してでも納期に間に合わせることが必要になるのである。

全体として見るとWeb系とSIerではSIerの方が残業が長めだが、残業の意義にも違いがあることは知っておくと良い。納期に間に合わせるのがエンジニアにとって重要課題となるため、残業中には効率化をいかにして行うかも並行して考えることになる。その努力を次に活かしやすいのがWeb系なのである。
SIerではクライアントにオーダーメイドの形で対応する必要性が高く、たとえ作業の最適化をしたとしても次のオーダーに対して適用できるとは限らない。
しかし、Web系の場合には繰り返し類似した作業をして開発することが多く、効率化の方法を見出すとだんだんと残業時間を減らせるようになる。このような観点から残業時間の意義が大きいと考え、Web系を好み転職を試みるエンジニアもいるのである。その場合、上記で挙げた事柄のほか、いかに多くのWeb系転職に役立つ情報を収集するかどうかが、今後を左右する鍵となり得る。